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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻7号

2023年07月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・78

突然の上気道閉塞! 正しい対応は?

著者: 安次嶺裕1 清水徹郎1 徳田安春2

所属機関: 1医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 救急診療科 2臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄臨床研究センター

ページ範囲:P.839 - P.843

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CASE
患者:79歳、女性。
主訴:意識障害。
現病歴:X年1月17日、患者自宅敷地内の駐車場を借りている人が、4日前より患者の家の電気が点いていないことから、患者宅を訪問。室内で倒れていた患者を発見し、救急要請した。16:35搬入。妹が最後に目撃したのはX-1年12月31日で、この時、患者は自宅の草むしりを行っていたとのこと。
患者背景:自宅独居。結婚歴なし。ADL自立。姉が1人、妹が2人いるが、もともと頑固な性格で、訪問すると怒るため、家族は1カ月に一度連絡を取る程度。妹の話では、認知症に加えて、ここ数カ月で足腰が弱ってきたため在宅介護サービスを調整したが、他人が家に上がることを嫌い頓挫した。
既往歴:X-5年に左大腿骨転子部骨折、骨接合術。心不全で入院歴があるとのことだが、詳細は不明。
薬剤歴:内服中の薬剤なし。
喫煙・飲酒歴:なし。
アレルギー歴:なし。

参考文献

1)綱由香里,他:声帯不全麻痺をきたした経鼻胃管症候群の一症例.喉頭32(2) : 213-217, 2020.
2)武智健一,他:経鼻胃管症候群に対して、急性期および回復後に気道管理を行った1例.日集中医誌29(1) : 15-18, 2022.
3)櫻井謙三,他:経鼻胃管挿入者にみられる両側声帯麻痺—nasogastric tube syndrome 4例の検討.臨神経55(8) : 555-560, 2015.
4)櫻井聖大,他:経皮的心肺補助装置が有用だった偶発性低体温症による心肺停止の1例.日救急医会誌32(1) : 47-52, 2021.
1)Norisue Y, et al : Phasic characteristics of inspiratory crackles of bacterial and atypical pneumonia. Postgrad Med J 84(994) : 432-436, 2008. PMID 18832405

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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