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特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」 【セクション2】実践! 都市のプライマリ・ケア—4つの現場から @臨床
❸ケアの分断とプライマリ・ケア
著者: 八百壮大1
所属機関: 1JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科
ページ範囲:P.909 - P.912
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患者:大川五郎さん(仮名)、80代、男性。
生活保護受給。
15年来の脳梗塞後遺症で左不全麻痺と症候性てんかんがあり、A大学病院神経内科に通院するほか、気管支喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にてA大学病院呼吸器内科に通院、心房細動と高血圧症を背景とした慢性心不全でB診療所に通院、石綿肺症にてC病院呼吸器内科に通院、大腸がん術後の慢性疼痛と逆流性食道炎にてD病院消化器内科に通院、皮脂欠乏性湿疹と爪白癬にてD病院皮膚科に通院、前立腺肥大症にてE泌尿器科クリニックに通院しており、内服薬は21種類、外用薬は7種類が処方されていた。
主介護者の12歳年下の妻、洋子さん(仮名)はLewy小体型認知症でF精神病院に通院、頸動脈硬化症でG脳外科クリニックに通院、網膜剝離後と白内障・緑内障による視力低下がありD病院眼科に通院、喘息でB診療所に通院、脊柱管狭窄症でD病院整形外科に通院中であった。
同居で40代独身の長女、秀子さん(仮名)は、統合失調症でF精神病院に通院、気管支喘息でB診療所に通院しており、3人暮らしである。
五郎さんは杖を使用し、夫婦で外出は可能で、バスやタクシーで通院ができる。
患者:大川五郎さん(仮名)、80代、男性。
生活保護受給。
15年来の脳梗塞後遺症で左不全麻痺と症候性てんかんがあり、A大学病院神経内科に通院するほか、気管支喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にてA大学病院呼吸器内科に通院、心房細動と高血圧症を背景とした慢性心不全でB診療所に通院、石綿肺症にてC病院呼吸器内科に通院、大腸がん術後の慢性疼痛と逆流性食道炎にてD病院消化器内科に通院、皮脂欠乏性湿疹と爪白癬にてD病院皮膚科に通院、前立腺肥大症にてE泌尿器科クリニックに通院しており、内服薬は21種類、外用薬は7種類が処方されていた。
主介護者の12歳年下の妻、洋子さん(仮名)はLewy小体型認知症でF精神病院に通院、頸動脈硬化症でG脳外科クリニックに通院、網膜剝離後と白内障・緑内障による視力低下がありD病院眼科に通院、喘息でB診療所に通院、脊柱管狭窄症でD病院整形外科に通院中であった。
同居で40代独身の長女、秀子さん(仮名)は、統合失調症でF精神病院に通院、気管支喘息でB診療所に通院しており、3人暮らしである。
五郎さんは杖を使用し、夫婦で外出は可能で、バスやタクシーで通院ができる。
参考文献
1)Biernikiewicz M, et al : Characteristics of doctor-shoppers ; a systematic literature review. J Mark Access Health Policy 7(1) : 1595953, 2019. PMID 30956784
2)Barends H, et al : Lost in fragmentation - care coordination when somatic symptoms persist ; a qualitative study of patients' experiences. Br J Gen Pract 72(724) : e790-e798, 2022. PMID 36127154
掲載誌情報