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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻8号

2023年08月発行

文献概要

特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」 【セクション2】実践! 都市のプライマリ・ケア—4つの現場から @研究

❺都市のプライマリ・ケア医のコンピテンシー

著者: 密山要用123

所属機関: 1王子生協病院 2総合在宅医療クリニック 3東京大学医学教育国際研究センター

ページ範囲:P.917 - P.920

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なぜ都市のプライマリ・ケアが重要か?
 近年、世界的に都市化(urbanization)が進み1)、都市人口が増加し、それに伴い都市部に特有のさまざまな健康問題が指摘されるようになりました2)。そのため都市に特徴的な健康問題を理解し、都市の人々の健康を向上させる役割が、都市部のプライマリ・ケア医に期待されています。
 特に日本は、世界最大の人口規模である関東大都市圏(約3,700万人)を有し、他国に先駆けて高齢化と人口減少が起きているという特徴があります。高齢者のほうが医療の必要度が増す傾向にあるため、日本の都市においては高齢者数の爆発的増加と、それに伴って起こる種々の問題への対処が課題になると言えます。

参考文献

1)赤枝尚樹:現代日本における都市メカニズム—都市の計量社会学.pp61-77,ミネルヴァ書房,2015.
2)Galea S, et al (ed) : Urban Health. pp3-14, Oxford University Press, Oxford, 2019.
3)American Academy of Family Physicians : Urban training program in family medicine. https://www.aafp.org/about/policies/all/urban-training.html#Urban/Inner-City%20Training%20Program%20in%20Family%20Medicine(2023年7月7日閲覧)
4)Mitsuyama T, et al : Competency lists for urban general practitioners/family physicians using the modified Delphi method. BMC Prim Care 24(1) : 21, 2023. PMID 36653776

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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