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特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」 【セクション2】実践! 都市のプライマリ・ケア—4つの現場から @地域ケア
❾都市での地域ケアの実践—経験則からの“3つのポイント”
著者: 密山要用123
所属機関: 1王子生協病院 2総合在宅医療クリニック 3東京大学医学教育国際研究センター
ページ範囲:P.932 - P.935
文献購入ページに移動プライマリ・ケアの専門家として地域を診る地域志向性アプローチ(ここでは「地域ケア」と呼ぶ)は、都市においても重要な役割であり、専門性の1つである。近年の健康の社会的決定要因(social determinants of health : SDH)に関する知見の蓄積によって、私たちを取り巻く周辺環境や社会構造が健康に影響を与えることが明らかになってきた。特に都市においては都市環境を形成する要因が複雑であり、その把握はより困難である1)。
一方で、都市には多くの医療専門職がいるが、多くは身体そのものへのアプローチを専門としており、それゆえ専ら医療機関の中で働いている。しかしプライマリ・ケア医療者は地域志向性アプローチを専門の1つに持つため、病院から地域へと飛び出して、多職種・多業種とつながり、地域の課題に取り組む貴重な医療資源としての役割が期待される。
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