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What's your diagnosis?[249]
丸裸にしたつもりでしたが
著者: 齊木颯1 伊藤裕司2
所属機関: 1名古屋大学大学院 医学系研究科 分子細胞化学分野 2中東遠総合医療センター 総合内科
ページ範囲:P.1027 - P.1029
文献購入ページに移動患者:71歳、男性 主訴:発熱
現病歴:1型糖尿病、糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、高血圧症で近医を通院中。入院1年前に当科で糖尿病教育入院を実施した。入院4日前より37〜38℃台の発熱を自覚した。SARS-CoV-2抗原は陰性であったが、発熱が続き、経口摂取量も減ってきたため入院当日に近医内科を受診した。血液検査でWBC 11,900/μL、CRP 22 mg/dLと高値だったため、当院を紹介受診し入院となった。
当院での血液検査にて炎症反応高値で、高血糖に伴うケトアシドーシスを認めたため、フォーカス不明ではあったが強化インスリン療法およびスルバクタム/アンピシリン(SBT/ABPC)3 g・6時間ごとで抗菌薬治療開始となった。
1週間上記の加療が継続されたが解熱が得られず、血液検査においてもWBCおよびCRPが依然として高値であったため、当科へ紹介となった。発熱以外の自覚症状は特になし。
曝露歴:旅行なし、ジビエ料理の摂食歴なし
社会生活歴:喫煙:20本/日×35年、飲酒:ウイスキーダブル1杯/日
既往歴:上記以外、特記すべき事項なし
薬剤歴:テルミサルタン40 mg、アムロジピン5 mg、フェキソフェナジン120 mg、インスリン アスパルト7-10-5単位、インスリン グラルギン10単位
アレルギー歴:なし
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