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文献詳細

雑誌文献

総合診療33巻9号

2023年09月発行

文献概要

特集 ジェネラリストのための「発達障害(神経発達症)」入門 【各論Ⅱ】「こんな時どうすればいい?」Q&A—日常診療+αの場面より

Q2「既往歴」に発達障害と書いてあったら?

著者: 山崎知克13 岩﨑美奈子23

所属機関: 1浜松市発達医療総合福祉センター 子どものこころの診療所 2東京学芸大学教育学部 教育心理学講座 3東京慈恵会医科大学附属病院 母子医療センター

ページ範囲:P.1071 - P.1073

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Case
繰り返す腹痛を主訴に内科受診した一例
患者:20歳、女性。大学2年生。
既往歴:中学生の時に不登校となり、「自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)」と診断されて通院していた。その後、通信制高校を卒業し、昨年大学に入学した。
家族歴:父親(会社員、50歳)、母親(パート勤務、46歳)、弟(高校2年生、17歳)との4人家族であり、特記事項はない。
現病歴:昨年はコロナ禍のためリモート授業が多く、進級試験も午後から行われていたため体調不良をきたさずに過ごせていた。今年度より対面授業が再開して午前中からの授業が多くなり、起床後の腹痛で朝1時間以上トイレにこもるようになり登校困難となった。受診時に持参していた中学時の知能検査では、正常下限の標準域(図1)であった。

参考文献

1)上野一彦,他:日本版WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント—代表的な指標パターンの解釈と事例紹介.p32,日本文化科学社,2015.
2)高木俊一郎:小児期の心身症.五島雄一郎,他:心身症の新しい診断と治療—心身医学研修ハンドブック.pp256-257,医薬ジャーナル社,1987.
3)内閣府:「合理的配慮」を知っていますか? https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/pdf/gouriteki_hairyo/print.pdf(2023年8月7日現在)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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