icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻1号

2024年01月発行

文献概要

特集 —“体験型”臨床クイズで習得する!—フィジカル診断エクセレンス

—❺内分泌・代謝—10年以上続く原因不明の全身痛

著者: 髙瀬了輔1 片岡仁美2 大塚文男1

所属機関: 1岡山大学病院 総合内科・総合診療科 2京都大学 医学教育・国際化推進センター

ページ範囲:P.37 - P.40

文献購入ページに移動
臓器システムと疾患の背景
関節痛・筋肉痛は遭遇する頻度の高い症状であり、慢性的に続く場合、一般に「整形外科疾患」や「リウマチ・膠原病」を想起することが多い。しかし「内分泌・代謝疾患」が原因となることもあり、先天性・遺伝性疾患の成人での発症・診断例もあるため、診断・治療に難渋する場合は、稀な疾患も含めて広く鑑別をリストアップしよう。また、見落としがちな「体格」や「姿勢」の評価が診断のヒントとなることがある。早速、ケースを追体験してみよう。

参考文献

1)Takase R, Otsuka F, et al : X-linked hypophosphatemia (XLH) mimicking rheumatic disease. Intern Med 59(9) : 1233-1234, 2020. PMID 31956205
2)Dennis M, et al. 2015/内藤俊夫(監訳):身体所見のメカニズム—A to Zハンドブック,原著2版.丸善出版,2019.
3)日本内分泌学会,他(編):内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医研修ガイドブック.診断と治療社,2023.
4)Walton RJ, et al : Nomogram for derivation of renal threshold phosphate concentration. Lancet 2(7929) : 309-310, 1975. PMID 50513
5)道上敏美:Ⅲ.低リン血症・骨軟化症—2.X染色体性低リン血症性骨軟化症.日内会誌 96(4) : 725-730,2007.
[Internet]. University of Washington, Seattle, Created 2012 (Updated 2017). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK83985/(2023年12月13日現在)
7)Insogna KL, et al : A randomized, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial evaluating the efficacy of burosumab, an anti-FGF23 antibody, in adults with X-linked hypophosphatemia; week 24 Primary Analysis. J Bone Miner Res 33(8) : 1383-1393, 2018. PMID 29947083

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?