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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・84
イライラそわそわ変な患者さん…それって不安が強いだけ?
著者: 江川愛祐美1 上原圭太1 知花なおみ1 徳田安春 仲里信彦2 鈴木智晴 佐藤直行
所属機関: 1地方独立行政法人 那覇市立病院 内科 2沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合内科
ページ範囲:P.83 - P.87
文献購入ページに移動患者:40代、男性。
主訴:嘔気、落ち着かない。
現病歴:X-10日に発熱と嘔気のため近医を受診し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)PCR検査陽性にて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された。X-4日から嘔気・嘔吐が持続したためX-2日に前医を受診し、制吐薬などの点滴を施行された。その際、寝ても立ってもいられない、身の置き場がないような症状を自覚したため、途中で点滴を中止してもらった。嘔気に対してメトクロプラミド処方で帰宅となったが、その後も嘔気と落ち着かない症状が持続するため、X-1日に当院救急外来を受診した。嘔気精査のため頭部CT、血液検査が予定されたが、じっとしていられず検査は中止となった。末梢性めまいの可能性が疑われ、メトクロプラミドと炭酸水素ナトリウム(メイロン®)を静注し、メトクロプラミド、ベタヒスチンメシル酸塩(メリスロン®)が処方され帰宅となった。X日の朝、嘔気に対してメトクロプラミドを内服したが、落ち着かない症状が増悪したため、再び当院救急外来を受診した。
既往歴:慢性頭痛。
内服薬:常用薬なし。X-1日前に当院から処方:メトクロプラミド5mg(吐き気時に頓用)、ベタヒスチンメシル酸塩6mg 1錠1日3回。
アレルギー:なし。
生活歴:喫煙:20〜30歳まで20本/日、現在喫煙なし、飲酒:機会飲酒。
職業:空港勤務。
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