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文献概要
What's your diagnosis?[262]
あんまんだけじゃない
著者: 河田薫1 陣内牧子1 小山弘1
所属機関: 1国立病院機構 京都医療センター
ページ範囲:P.1180 - P.1183
文献購入ページに移動患者:40代、女性
主訴:腰痛
現病歴:当院受診の2カ月ほど前、特に誘因なく突然右腰部の疼痛が出現した。4日後、症状が改善しないため近医整形外科を受診し(図1)、坐骨神経痛と診断されて鎮痛薬を処方されたが、無効であった。
当院受診の20日前から症状が増悪し前医を受診した。CTで第2腰椎(L2)椎体右側に軟部陰影、MRIでL2右側に骨融解像があり、L2転移性骨腫瘍を疑われて当院整形外科に紹介された。整形外科より転移性腫瘍の疑いについて当科に紹介され、入院となった。
陰性症状:最近の体重変化、発熱、悪寒戦慄、盗汗、食欲不振、全身倦怠感、朝のこわばり、咳嗽、悪心・嘔吐、膀胱直腸障害、脱力
既往歴・家族歴:特記事項なし
薬剤歴:トラマドール・アセトアミノフェン、プレガバリン、ジクロフェナクナトリウム坐薬
飲酒:ビール350mL×3本(毎日)
喫煙:10本×30年(14歳〜)
職業:介護職
最終月経:3年前
参考文献
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