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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻11号

2024年11月発行

対談|医のアートを求めて・11

医療×文学—「本心」は自らではなく、社会がつくるもの?

著者: 平野啓一郎 平島修1

所属機関: 1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター

ページ範囲:P.1327 - P.1335

文献概要

臨床現場において、患者の社会背景が複雑、あるいは有効な意思決定者が不在など、特殊な個別性に悩む可能性が最も高いのが、総合診療医だと思われる。いわゆる対応困難事例に対して、一見、医学とはかけ離れた内容であっても、患者本人や家族の人生といったその背景にある文脈を理解するという意味で、「文学」が総合診療医に与える影響は大きい。
本対談では、幅広いジャンルで深い人間ドラマや哲学的なテーマの作品を次々と世に送り出す第一線の小説家・平野啓一郎氏をお招きし、この11月に公開される映画の原作『本心』1)の内容を中心に話を伺った。(平島修)

参考文献

1)平野啓一郎:本心.文藝春秋,2021.
2)平野啓一郎:マチネの終わりに.毎日新聞出版,2016.
3)森鴎外:高瀬舟.中央公論,1916.
4)三島由紀夫:金閣寺.新潮社,1956.
5)平野啓一郎:死刑について.岩波書店,2022.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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