文献詳細
特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
【各論】
❸ 妊婦・褥婦の頭痛
著者: 伊藤雄二123
所属機関: 1公益社団法人 地域医療振興協会 2地域医療振興協会 総合診療産婦人科養成センター 3地域医療振興協会 市立恵那病院 産婦人科
ページ範囲:P.1389 - P.1393
文献概要
患者:33歳、妊娠32週、初産婦。健診は近医で受けている。
現病歴:微熱と咳嗽、軽度の頭痛で近医を受診したが、血圧が155/100mmHgであったことに気づかず、尿検査も未施行で、アセトアミノフェンの頓用処方のみで帰宅させられていた。後日、近医での健診時に血圧170/110mmHg、尿蛋白3+であり、当院へ緊急母体搬送となった。搬送後、胎児機能不全のため緊急帝王切開を施行した。新生児は呼吸障害が強く、厳重な呼吸管理が必要であった。
参考文献
掲載誌情報