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文献概要
What's your diagnosis?[254]
晴れ、のち紫
著者: 梅本大地1 金森真紀1
所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院 総合内科
ページ範囲:P.128 - P.132
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患者:37歳、男性
主訴:皮疹・腹痛
現病歴:X-1年4月から上下肢に紫色の皮疹が出現しては消退することを繰り返した。夏から38℃の発熱が出現。手、手指、膝関節の腫脹・疼痛も出現したが、ロキソプロフェン錠内服で改善した。X年1月に急な腹痛と水様性下痢が出現。急性胃腸炎として入院し、4日間で退院。その後も皮疹、微熱、関節痛は持続した。X年2月8日に下痢と腹痛が再燃して入院となった。ドライアイ、ドライマウス、日光過敏、Raynaud現象、嘔気・嘔吐、血便、膀胱刺激徴候、血尿・尿の泡立ちはない。
既往歴:虫垂炎術後(10歳)
内服歴:ロキソプロフェンナトリウム錠 頓用
生活歴:飲酒なし、past smoker 40本/日(20〜30歳)。生ものの摂食なし
患者:37歳、男性
主訴:皮疹・腹痛
現病歴:X-1年4月から上下肢に紫色の皮疹が出現しては消退することを繰り返した。夏から38℃の発熱が出現。手、手指、膝関節の腫脹・疼痛も出現したが、ロキソプロフェン錠内服で改善した。X年1月に急な腹痛と水様性下痢が出現。急性胃腸炎として入院し、4日間で退院。その後も皮疹、微熱、関節痛は持続した。X年2月8日に下痢と腹痛が再燃して入院となった。ドライアイ、ドライマウス、日光過敏、Raynaud現象、嘔気・嘔吐、血便、膀胱刺激徴候、血尿・尿の泡立ちはない。
既往歴:虫垂炎術後(10歳)
内服歴:ロキソプロフェンナトリウム錠 頓用
生活歴:飲酒なし、past smoker 40本/日(20〜30歳)。生ものの摂食なし
参考文献
1)Umemoto D, et al : Hypocomplementemic urticarial vasculitis syndrome. J Clin Rheumatol 29(3) : e15-e16, 2023. PMID 36959201 〈皮疹を引用している〉
2)Schwartz HR, et al : Hypocomplementemic urticarial vasculitis ; association with chronic obstructive pulmonary disease. Mayo Clin Proc 57(4) : 231-238, 1982. PMID 7040825 〈HUVSの診断基準を筆者らが提唱している〉
3)Gu SL, et al : Urticarial vasculitis. Int J Womens Dermatol 7(3) : 290-297, 2021. PMID 34222586 〈蕁麻疹様血管炎についての総説。病態から治療に至るまでがまとめられている〉
4)Jachiet M, et al : The clinical spectrum and therapeutic management of hypocomplementemic urticarial vasculitis ; data from a French nationwide study of fifty-seven patients. Arthritis Rheumatol 67(2) : 527-534, 2015. PMID 25385679 〈HUVS 57症例の治療経過について後ろ向きに検討している〉
5)Ramos-Casals M, et al : Vasculitis in systemic lupus erythematosus ; prevalence and clinical characteristics in 670 patients. Medicine (Baltimore) 85(2) : 95-104, 2006. PMID 16609348 〈SLE 670症例を検討し、合併しうる血管炎病態について考察している〉
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