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文献概要
#総合診療
#書評:慢性痛のサイエンス—脳からみた痛みの機序と治療戦略 第2版
著者: 山下敏彦1
所属機関: 1札幌医大
ページ範囲:P.205 - P.205
文献購入ページに移動 本書は私にとって、慢性痛を考え理解するうえでの“バイブル”的書籍である。このたび、内容がアップデートされ、ボリュームアップした第2版が出版されたことを大変うれしく思う。
近年、慢性痛の発生や持続には、単に組織の損傷や脊髄・末梢神経の障害だけではなく、「脳」の機能不全が深く関与していることが神経科学的研究により明らかにされているが、臨床家にとってそのメカニズムを理解することは決して容易ではない。しかし本書では、中脳辺縁ドパミン系(mesolimbic dopamine system)や下行性疼痛抑制系といった複雑な神経メカニズムを、明快な図とともに読みやすい文章で順序立てて解説されており、読み進めるうちに自然と理解が深まってくる。
近年、慢性痛の発生や持続には、単に組織の損傷や脊髄・末梢神経の障害だけではなく、「脳」の機能不全が深く関与していることが神経科学的研究により明らかにされているが、臨床家にとってそのメカニズムを理解することは決して容易ではない。しかし本書では、中脳辺縁ドパミン系(mesolimbic dopamine system)や下行性疼痛抑制系といった複雑な神経メカニズムを、明快な図とともに読みやすい文章で順序立てて解説されており、読み進めるうちに自然と理解が深まってくる。
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