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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・85
ズボンの中まで日々観察!
著者: 樋口友哉1 酒井達也2 徳田安春 仲里信彦 鈴木智晴3 佐藤直行
所属機関: 1沖縄県立八重山病院附属 波照間診療所 2沖縄県立八重山病院 総合診療科 3浦添総合病院 病院総合内科
ページ範囲:P.218 - P.221
文献購入ページに移動患者:66歳、女性。
主訴:発熱。自宅内で倒れていた。
現病歴:付き添いの後見人より聴取。精神発達遅滞はあるが、社会福祉資源を利用しながら独居で生活を営んでいる。来院2日前の夜間に発熱があり、成年後見人のところへ「翌日のデイサービスを休みたい」と連絡があった。来院当日に訪問看護師が定期訪問したところ、ドアにチェーンがかかっており、呼びかけると返事はあるものの動けない様子であった。救急車を要請して訪室すると、意思疎通は取れるものの、トイレの前で腹臥位で脱力して動けなくなっていたため、救急搬送となった。発見時の本人は、普段通り意思疎通は取れるものの、なぜトイレの前で倒れていたのかは覚えておらず、来院2日前から来院日までの状況を尋ねても、「退院したばかりだから」「昨日は飛行機に乗っていた」など、辻褄の合わない発言を認めていた。
患者背景:独居、要介護1・自立支援(精神発達遅滞)。デイサービス・ヘルパー・週1回の訪問看護と生活保護を利用しながらの生活。成年後見人あり。ADLは歩行器歩行で、身の回りのことは自分でできる。
既往歴:精神発達遅滞(WAIS-R IQ48)、抑うつ神経症、脊柱管狭窄症、両側変形性膝関節症、両側扁平足、高血圧症。
薬剤歴:クロナゼパム1.5mg 1日3回、エスゾピクロン1mg 1日1回、スボレキサント20mg 1日1回、クエチアピンフマル酸塩200mg 1日1回、アセトアミノフェン500mg 1日1回、プレガバリン400mg 1日2回、アムロジピン5mg 1日1回
飲酒・喫煙歴:なし。
アレルギー歴:なし。
家族歴:特記なし。
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