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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻3号

2024年03月発行

特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール

⑪「非特異的腰痛」が最も多いが…!?

著者: 山本祐1

所属機関: 1自治医科大学 地域医療学センター 総合診療部門

ページ範囲:P.274 - P.275

文献概要

Case
患者:31歳、男性
主訴:腰痛
既往歴:特記事項なし
社会生活歴:喫煙・飲酒なし。製造業の事務職員。
現病歴:2週間前から腰痛が出現した。鈍い持続痛で安静時も軽減しないため、10日前に当院整形外科を受診した。腰椎X線写真(図1)で異常がなく、ロキソプロフェンとレバミピドが処方された。
 内服により若干は和らぐが腰痛が続き、2日前からは夜間就寝中に痛みで目が覚めるようになり、内臓の病気が心配になって内科外来を受診した。外傷や発熱、体重減少、排尿障害、下肢の筋力低下・感覚障害はない。
身体所見:バイタルサインに異常なし。背部・腹部に皮疹なし。腰部正中を中心に自発痛があるが、圧痛・叩打痛はない。仙腸関節に圧痛なし。腰部前後屈での疼痛悪化・可動域制限なし。

参考文献

1)Knezevic NN, et al : Low back pain. Lancet 398(10294) : 78-92, 2021. PMID 34115979 〈腰痛の総説で、red flag signに加え慢性化リスクのyellow flag signにも言及している〉
2)石田陽治,他:疾患別臨床症状と合併症—早期診断を見逃さないために.安川正貴(企画):白血病—診断と治療の進歩.日内会誌102(7) : 1682-1686, 2013. 〈成人急性白血病の代表的症候と検査異常が、頻度とともに表にまとめられている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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