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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻3号

2024年03月発行

特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール

㉑「かぜ」という言葉で見落とされる感染症

著者: 髙橋宏瑞1

所属機関: 1順天堂大学医学部 総合診療科

ページ範囲:P.294 - P.295

文献概要

Case
患者:29歳、男性
主訴:発熱、咽頭痛
既往歴:子どもの頃によくかぜをひいていたが、成人してからは特に持病や重篤な疾患はなし。5年前に東南アジアを旅行した際、短期間だが下痢を経験。
内服:かぜの症状が出始めたため、市販の感冒薬を服用開始した。しかし効果を感じず、3日後には解熱薬を追加で使用。5年前の旅行時の下痢には、一時的に整腸薬を使用した。
嗜好歴:喫煙20本/日×10年。週に2〜3回の社交的な飲酒、ビールやウイスキーを好む。
現病歴:約1週間前から咽頭痛と38.5℃以上の発熱が持続し、市販薬での自己治療を試みたが改善されなかった。3日前から全身のだるさ・食思不振・関節痛も出現。特に朝方に汗がよく出る。昨夜からは首のうしろ・耳の下にリンパ節の腫れを自覚。休養をとっても疲れがとれず、「今までのかぜとは違う気がする」と感じている。

参考文献

1)Daar ES, et al : Clinical presentation and diagnosis of primary HIV-1 infection. Curr Opin HIV AIDS 3(1) : 10-15, 2008. PMID 19372938

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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