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特集 医師のウェルビーイング 【組織で取り組むウェルビーイング】
❶研修医や専攻医のバーンアウト予防
著者: 牧石徹也1
所属機関: 1島根大学医学部総合医療学講座
ページ範囲:P.643 - P.648
文献購入ページに移動 医師として働き始めて以降、「心が折れそう」になった経験はありませんか? もしくは深夜の救急外来や多忙な初診外来で、普段なら口にしないきつい言葉を患者さんに投げつけてしまい、自己嫌悪したことはありませんか? もしくは「同期と比べて自分はダメだな」と下を向いてしまったことはありませんか?
私はあります。いくらでもあります。これらの“症状”は、最も頻用されるバーンアウト尺度であるMaslach Burnout Inventory (MBI)で評価される「バーンアウト」の主症状であり、それぞれ“情緒的消耗” “脱人格化” “個人的達成感の低下”に該当します。1つでも「ある」と思われた方は、要注意です。
私はあります。いくらでもあります。これらの“症状”は、最も頻用されるバーンアウト尺度であるMaslach Burnout Inventory (MBI)で評価される「バーンアウト」の主症状であり、それぞれ“情緒的消耗” “脱人格化” “個人的達成感の低下”に該当します。1つでも「ある」と思われた方は、要注意です。
参考文献
1)週刊 医学界新聞:この先生に会いたい!! 公開収録版(青木眞).医学書院,2014. https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2014/PA03091_01(2024年5月13日閲覧) 〈決して平坦ではなかった青木先生のキャリアとそれに基づく若手医師への語りは、「働く意味を考える」という点でウェルビーイングに通じる〉
2)Shanafelt TD, et al : Executive leadership and physician well-being ; nine organizational strategies to promote engagement and reduce burnout. Mayo Clin Proc 92(1) : 129-146, 2017. PMID 27871627 〈Shanafelt氏は医師のウェルビーイング/バーンアウト問題の第一人者。組織が取り組むべき課題について概説されており、本稿でも引用した〉
3)Shanafelt TD : Physician well-being 2.0 ; where are we and where are we going? Mayo Clin Proc 96(10) : 2682-2693, 2021. 〈医師のウェルビーイングの捉え方の変遷について概説されている〉
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