文献詳細
文献概要
特集 医師のウェルビーイング 【個人で取り組むウェルビーイング】
❸コラム「私の趣味とウェルビーイング」—②筋トレ
著者: 横川直人1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学 川崎市立多摩病院 総合診療内科
ページ範囲:P.674 - P.675
文献購入ページに移動 皆さんは筋力トレーニング、いわゆる“筋トレ”を行っていますか?
昨今、テレビやSNSをはじめとする多くの場で、芸能人やインフルエンサーから発信される筋トレについての情報を目にすることが増えてきていると感じます。文献によれば、ここ20年で週1回以上筋トレを行う人の数はおよそ2倍程度増加している1)とされます。しかし、わが国のフィットネス人口(フィットネスクラブの会員数÷総人口)は、わずか3%程度に留まっていることをご存じでしょうか。米国はおよそ18%であり、大きな差があることは明白です。2020年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、ジムに通う人口は減少し、その後多少の増加はありますが、わが国では未だフィットネスの浸透率が低いままです。では、どうしてフィットネス人口が増えないのでしょうか? おそらく“トレーニング=ダイエット”のイメージが強いからではないでしょうか?
昨今、テレビやSNSをはじめとする多くの場で、芸能人やインフルエンサーから発信される筋トレについての情報を目にすることが増えてきていると感じます。文献によれば、ここ20年で週1回以上筋トレを行う人の数はおよそ2倍程度増加している1)とされます。しかし、わが国のフィットネス人口(フィットネスクラブの会員数÷総人口)は、わずか3%程度に留まっていることをご存じでしょうか。米国はおよそ18%であり、大きな差があることは明白です。2020年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、ジムに通う人口は減少し、その後多少の増加はありますが、わが国では未だフィットネスの浸透率が低いままです。では、どうしてフィットネス人口が増えないのでしょうか? おそらく“トレーニング=ダイエット”のイメージが強いからではないでしょうか?
参考文献
1)笹川スポーツ財団:スポーツライフ・データ2022—スポーツライフに関する調査報告書,笹川スポーツ財団,2023.
2)Howe TE, et al : Exercise for preventing and treating osteoporosis in postmenopausal women. Cochrane Database Syst Rev (7) : CD000333, 2011. PMID 21735380
3)Momma H, et al : Muscle-strengthening activities are associated with lower risk and mortality in major non-communicable diseases ; a systematic review and meta-analysis of cohort studies. Br J Sports Med 56(13) : 755-763, 2022. PMID 35228201
4)Gordon BR, et al : The effects of resistance exercise training on anxiety ; a meta-analysis and meta-regression analysis of randomized controlled trials. Sports Med 47(12) : 2521, 2017.
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