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特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い 【疾患別各論〜レアな疾患群】
❶原発性副甲状腺機能亢進症(半月板石灰化、尿路結石)
著者: 早瀬卓矢1 藤岡健人2 平岡栄治1
所属機関: 1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科 2神栖メディカルクリニック
ページ範囲:P.902 - P.903
文献購入ページに移動両膝の半月板石灰化と尿路結石の病歴から原発性副甲状腺機能亢進症を診断した1例
患者:35歳、男性。
家族歴:特記事項なし。
現病歴:30歳の時、両膝痛を認め整形外科を受診した。両膝のX線写真で両側半月板石灰化(図1)を認め、偽痛風として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で対症療法となっていた。35歳の時、間欠的な右側腹部痛を認めて内科受診され、腹部超音波検査にて尿管結石(図2)を認めた。原因精査の結果、原発性副甲状腺機能亢進症(primary hyperparathyroidism : PHPT)と診断した。その後、副甲状腺腫摘出術を行い、血中カルシウム濃度は正常範囲に改善した。
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