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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻8号

2024年08月発行

文献概要

特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い 【疾患別各論〜レアな疾患群】

⓭開腹創瘢痕内異所性骨化

著者: 矢吹拓1

所属機関: 1国立病院機構 栃木医療センター 内科

ページ範囲:P.921 - P.921

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Case
患者:68歳、男性。
既往歴:胃部分切除術。
現病歴:慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease : COPD)で外来に定期通院中。ある日の診察で、腹部正中の手術痕に一致して硬い隆起を認めた(図1)。自覚症状はない。隆起は触診でかなり硬く、呼吸性変動を伴った。以前撮像していたCT画像(図2)で、剣状突起から隆起部位まで骨化が連続しており、「開腹創瘢痕内異所性骨化」と診断した。

参考文献

1)Kim J, et al : Heterotopic ossification developing in surgical incisions of the abdomen ; analysis of its incidence and possible factors associated with its development. J Comput Assist Tomogr 32(6) : 872-876, 2008. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19204446

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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