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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻8号

2024年08月発行

文献概要

特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い 【病態別各論】

❶炎症性腸疾患と結石性疾患

著者: 宮島茂郎1 石井龍1 高津典孝2 久部高司2 羽賀宣博3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院 泌尿器科 2福岡大学筑紫病院 消化器内科 3福岡大学医学部 腎泌尿器外科学講座

ページ範囲:P.922 - P.923

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 炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease : IBD)は、Crohn病(Crohn's disease : CD)と潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis : UC)という2つの代表的な疾患があり、腸管に慢性の炎症をきたすのみならず、全身にさまざまな合併症を認めることが知られている。腸管外合併症は、IBDの腸管病変により生じた代謝異常や生理的機序で生じる疾患だけでなく、薬物療法や腸管狭窄・瘻孔形成などに対する、腸管の外科的切除など治療を行った場合の有害事象として生じるものもある。主な腸管外合併症として表1の疾患が挙げられる。
 本稿では、腸管外合併症の胆石症と尿路結石について概説する。

参考文献

1)櫻井俊弘,他:炎症性腸疾患の診断—炎症性腸疾患の腸管外合併症.胃と腸48(5):591-600,2013.
2)植木敏晴,他:胆石症.肝胆膵45(1):85-90,2002.
3)日本消化器病学会(編):胆石症診療ガイドライン2021,改訂第3版.南江堂,2021.
4)Miyajima S, et al : Risk factors for urolithiasis in patients with Crohn's disease. Int J Urol 28(2) : 220-224, 2021. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33191551
5)Abdulrhman A, et al : Urolithiasis in patients with inflammatory bowel disease ; a systematic review and meta-analysis of 13,339,065 individuals. Medicine(Baltimore) 102(24) : e33938, 2023. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37327280
6)日本泌尿器科学会,他(編):尿路結石症診療ガイドライン,第3版.医学図書出版,2023.https://plaza.umin.ac.jp/~jsur/gl/jsur_gl2023.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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