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#総合診療
#書評:臨床中毒学 第2版
著者: 沼澤聡1
所属機関: 1昭和大大学院・毒物学
ページ範囲:P.943 - P.943
文献購入ページに移動 多くの救急医に好評を博していた上條吉人先生の『臨床中毒学』の改訂版が刊行された。著者は、理学部で化学を専攻したのち医師となったが、当初の専門は精神科であったと聞く。その後、担当患者の死を契機に救急医に転身し、中毒沼にはまっていったとのことである。このような経歴が醸し出す雰囲気は、本書の随所に感じられる。
すなわち、急性中毒治療の原則に「精神科的評価・治療・トリアージ」を含めて5大原則としたこと、各中毒起因物質の説明に薬物の構造や物性、代謝などケミストリーが多く取り上げられていること、「毒のメカニズム」として毒性発現の薬理学的メカニズムを詳細に解説していること、実症例をふんだんに紹介していること、著者自身の撮影による植物・動物を含めた多くの写真など、挙げればきりがない。
すなわち、急性中毒治療の原則に「精神科的評価・治療・トリアージ」を含めて5大原則としたこと、各中毒起因物質の説明に薬物の構造や物性、代謝などケミストリーが多く取り上げられていること、「毒のメカニズム」として毒性発現の薬理学的メカニズムを詳細に解説していること、実症例をふんだんに紹介していること、著者自身の撮影による植物・動物を含めた多くの写真など、挙げればきりがない。
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