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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻9号

2024年09月発行

文献概要

特集 今伝えたいクリニカル・パール—つくり方、使い方、活かし方 【“あの先生”のクリニカル・パールMy Best 3】

❹想起すること、解像度を上げること、タイミングを見極めること

著者: 具芳明1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 統合臨床感染症学分野

ページ範囲:P.1016 - P.1018

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My Bestクリニカル・パール❶誰かが結核かもと言ったら、否定できるまでは結核である
 結核は過去の病気ではない。肺結核は感染対策の観点からも重要である。排菌している肺結核であれば、空気予防策をとらなくてはならないからである。
 筆者は感染症を専門とし、さまざまな医療機関で感染症診療に関わってきたが、結核を100%適切に診断できる自信はない。誰にでも感染しうる感染症であることや、さまざまな病態をとったり非典型的な画像所見を示したりするなど、しばしば臨床医の裏をかくような振る舞いをするからである。当然のことながら、「T-SPOT®. TB検査が陰性だから結核を除外できた」とは口が裂けても言えない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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