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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻9号

2024年09月発行

文献概要

特集 今伝えたいクリニカル・パール—つくり方、使い方、活かし方 【継承された“とっておきパール”】

❾嘔吐がなく増悪傾向のない正中部の腹痛は重篤なことが少ない

著者: 原田拓1

所属機関: 1練馬光が丘病院 総合救急診療科

ページ範囲:P.1049 - P.1049

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 上記は、過去の職場の上司から教わったものです。正中部の痛みに波がある腹痛で、腹膜刺激徴候や増悪傾向や嘔吐がなく、鎮痛も成功しているならば、経験上、重篤な疾患の頻度は少ないというパールでした。
 急性腹痛の診療において、重篤な疾患を見逃さないことは大前提で、それを否定するつもりはありません。しかし、「重篤な疾患が否定できないから」という理由ですべての急性腹痛患者にCT撮像をするわけにもいきません。したがって、CTの検査前確率が低い、あるいはCT検査を行わずにフォローアップをする患者さんをどのように判断するかというのは臨床的に重要な課題と言えます。

参考文献

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2)Fagerström A, et al : Scand J Gastroenterol 52(10) : 1072-1077, 2017. PMID 28657380
3)Eskelinen M, et al : In Vivo 26(2) : 335-339, 2012. PMID 22351680
4)Yau FFF, et al : Healthcare (Basel) 9(11) : 1470, 2021. PMID 34828517
5)Eisenberg JD, et al : AJR Am J Roentgenol 208(3) : 570-576, 2017. PMID 28075619

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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