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文献詳細

雑誌文献

総合診療34巻9号

2024年09月発行

文献概要

特集 今伝えたいクリニカル・パール—つくり方、使い方、活かし方 【継承された“とっておきパール”】

❿目の前で起きた血小板減少は、専門家不要!

著者: 藤野貴久1

所属機関: 1聖路加国際病院 血液内科

ページ範囲:P.1050 - P.1051

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 さまざまな血小板減少のコンサルテーションを受けるなかで、上司がぼそっとつぶやく言葉から学ぶことも多い。上記はそのなかから生まれたパールである。科学的根拠があるわけでもなく、調べても類書に書かれている有名な経験則でもない。しかし、これほどにシンプルで的を射たパールを他に知らない、そんなとっておきのパールである。
 セッティングは病棟でも外来でもよいが、若手医師の皆さんは病棟で血小板減少と出合うことが多いだろう。このパールは特に血小板減少がない患者に、血小板減少が急性に起こった場合に威力を発揮する。目の前で血小板減少が起こった患者の、50%以上は薬剤性か、ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia:HIT)、つまり非血液腫瘍である。よって、まずはこれらの病態かどうかを評価する必要がある(血小板減少を見た場合に、まず行うべきは「重症度/緊急度の評価」と「輸血必要性」だが、本稿では割愛する)。

参考文献

1)Lo GK, et al : J Thromb Haemost 4(4) : 759-765, 2006. PMID 16634744
2)Bakchoul T, et al : Hematology Am Soc Hematol Educ Program 2018(1) : 576-583, 2018. PMID 30504360

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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