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文献詳細

雑誌文献

循環器ジャーナル65巻2号

2017年04月発行

文献概要

特集 心電図診断スキルアップ Ⅲ.不整脈の心電図の読み方のポイントと治療方針

心室期外収縮・副収縮—いつでも目にするがピットフォールには注意が必要な不整脈.たかがPVC,されどPVC

著者: 八島正明1

所属機関: 1日本医科大学循環器内科

ページ範囲:P.291 - P.303

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Point
・ほとんどは基礎心疾患を有さないが,稀に認める急性心筋梗塞や急性心膜炎・心筋炎のサインであることもある.基礎心疾患に伴う場合,非持続性心室頻拍によりめまい,失神を呈することもある.
・まず心エコーで基礎心疾患の有無と心機能の評価を行う.ホルター心電図検査で非持続性心室頻拍の有無を評価する.
・基礎心疾患のない,2連発までの心室期外収縮は通常経過観察のみで可.
・動悸症状が強い場合や不整脈の数が多い場合は,特発性心室期外収縮でも薬物療法やカテーテルアブレーションを考慮する.
・期外収縮の12誘導波形から原因・機序・薬剤選択を類推することができる.流出路型か中隔型かの鑑別を行う.
・カテーテルアブレーションは有力な治療手段.心室頻拍でなくとも期外収縮多発の場合には適応があり,一度検討を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2432-3292

印刷版ISSN:2432-3284

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