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特集 Structural Heart Diseaseインターベンション—「新しい」インターベンションのすべて Ⅰ.TAVI
中等度〜低リスク患者におけるTAVI vs. SAVR—現在のエビデンスと今後の課題
著者: 渡邊雄介1
所属機関: 1帝京大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.174 - P.179
文献購入ページに移動・PARTNER1 trialでは開胸が不可能である患者に対するTAVIの有効性とハイリスク患者へのTAVIがSAVRと比べ非劣性であると証明した.また,CoreValve US pivotal trialではハイリスク患者でのTAVIがSAVRに対して有意に死亡率を下げることが証明された.
・PARTNER2 trialやSURTAVI trialで開胸中等度リスク患者へのTAVIがSAVRと比べて死亡脳梗塞において非劣性が証明された.
・2017年のESC/EACTSガイドラインではTAVIとSAVRの選定に当たる推奨ラインが75歳と以前のガイドラインよりも若年に明確に定義された.
・開胸低リスク患者へのTAVIとSAVRを比較したPARTNER3 trialが行われ終了し,結果が期待されている.
・日本の現状ではTAVIの適応は開胸がハイリスクもしくは不可能な患者となっているが,中等度リスク患者への適応拡大が望まれる.
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