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文献概要
連載 臨床研究の進め方:ピットフォールに落ちないための工夫・7
研究計画書(プロトコル)・症例報告書・説明文書と同意書の3点セット:ここが次のステップだ!④
著者: 植田育子1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.648 - P.654
文献購入ページに移動はじめに なぜ医師にとって身近であるはずの臨床研究は進まないのか? どのようにすれば臨床研究を最後まで進めることができるのか.
研究者という立場でもある多くの医師は,実は研究を開始する前の準備段階で多かれ少なかれ「ピットフォール」に落ちてしまっている.そして,そのことに気付かずそのまま研究を進めようとしているケースが実に多い.本連載では,こうしたピットフォールを避けるために,
① 医師自らのアイデアを具現化し,臨床研究の計画の骨子を立てる
② 臨床研究実施に必要な文書類を系統的に整備する
③ 研究を効率的に運用するために必要な体制構築を認識しておく
という3つのポイントを提案し,臨床研究の立ち上げに数多く携わってきた「元」臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator;CRC)の立場から紹介する.
研究者という立場でもある多くの医師は,実は研究を開始する前の準備段階で多かれ少なかれ「ピットフォール」に落ちてしまっている.そして,そのことに気付かずそのまま研究を進めようとしているケースが実に多い.本連載では,こうしたピットフォールを避けるために,
① 医師自らのアイデアを具現化し,臨床研究の計画の骨子を立てる
② 臨床研究実施に必要な文書類を系統的に整備する
③ 研究を効率的に運用するために必要な体制構築を認識しておく
という3つのポイントを提案し,臨床研究の立ち上げに数多く携わってきた「元」臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator;CRC)の立場から紹介する.
参考文献
1) 井上悠輔,一家綱邦(編著):医学研究・臨床試験の倫理—わが国の事例に学ぶ.日本評論社,2018
2) 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(令和三年文部科学省 厚生労働省 経済産業省 告示第一号)
3) 国立国語研究所「病院の言葉」委員会:「病院の言葉」を分かりやすくする提案.平成21年3月
4) 神里彩子,吉田幸恵:医学研究用語に対する一般市民の認知度・理解度調査—インターネット調査結果からの考察—.臨床薬理51:187-197, 2020
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