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特集 心筋症診療のフロントライン—概念から最新の治療まで
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著者: 北岡裕章1
所属機関: 1高知大学医学部老年病・循環器内科学
ページ範囲:P.4 - P.5
そのなかで,2019年に「日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)」が発刊された.本ガイドラインはわが国における診療実態に即した新しい心筋症の定義を示し,さらに近年の診断や治療における進歩を取り入れ,日常臨床の参考になるガイドラインを目指した.本ガイドラインでは,今まで以上に家族歴/遺伝的背景の勘案,二次性心筋症の鑑別を求めている.その理由は,多くの心筋症の発症に遺伝子変異が関係すること,原発性心筋症と二次性心筋症では,一見形態や機能が類似していても,病因はもとより,予後や治療が全く異なることがあるためである.
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