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文献概要
特集 循環器薬の使い方—使い分け,モニタリング,導入・中止のタイミング
序文
著者: 志賀剛1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床薬理学
ページ範囲:P.180 - P.181
文献購入ページに移動 循環器領域では,多くの治療デバイスが登場し,今や非薬物治療なくして循環器疾患の治療は考えられない時代になってきている.しかし,循環器疾患治療の基本は薬物治療であることには変わりない.様々な臨床背景を抱えた患者に対する薬物治療は,決して画一的なものでない.安全でかつ最大の効果を引き出すためには,薬を使うタイミングとともに,病態に応じて増量・減量あるいは中止も必要になってくる.診療ガイドラインや成書では,薬の選択は示されても,このような患者背景に応じた考え方や使い方は示されていない.
冠動脈インターベンション時代に避けて通れない抗血小板薬であるが,デバイスや技術の進歩とともに,「より適切な抗血小板薬治療とは?」と議論は続いている.また,冠動脈疾患の心血管イベント抑制には,いかに必要かつ十分な脂質管理を行うことができるかが鍵となる.冠攣縮性狭心症は,カルシウム拮抗薬を中心とした薬物治療が基本であるが,患者の反応は一様でなく,奥が深い.古くから冠動脈疾患治療薬として使用されてきたβ遮断薬と硝酸薬であるが,多くのエビデンスが出てくるなかで使用される場面とは?
冠動脈インターベンション時代に避けて通れない抗血小板薬であるが,デバイスや技術の進歩とともに,「より適切な抗血小板薬治療とは?」と議論は続いている.また,冠動脈疾患の心血管イベント抑制には,いかに必要かつ十分な脂質管理を行うことができるかが鍵となる.冠攣縮性狭心症は,カルシウム拮抗薬を中心とした薬物治療が基本であるが,患者の反応は一様でなく,奥が深い.古くから冠動脈疾患治療薬として使用されてきたβ遮断薬と硝酸薬であるが,多くのエビデンスが出てくるなかで使用される場面とは?
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