循環器ジャーナル70巻4号

2022年10月発行

特集 循環器救急診療・集中治療を極める Ⅵ．循環呼吸管理を極める

薬物による循環管理

著者： 今村浩¹

所属機関： ¹信州大学医学部救急集中治療医学

ページ範囲：P.600 - P.608

Point
・投与開始後の反応を評価し，次のアクションにフィードバックする．
・用量調節は極めて重要である．
・薬物の作用機序を理解する．
・短期的効果と中長期的効果のバランスを考える．
・非循環器薬剤の循環への影響を考慮する．
・薬物治療の限界を見極める．

参考文献

1）村川裕二：循環器治療薬ファイル—薬物治療のセンスを身につける，第3版．メディカル・サイエンス・インターナショナル，2019

2）大野博司：ICU/CCUの薬の考え方，使い方ver. 2.中外医学社，2015

3）De Backer D, Biston P, Devriendt J, et al : Comparison of dopamine and norepinephrine in the treatment of shock. N Engl J Med 362 : 779-789, 2010

4）Bellomo R, Chapman M, Finfer S, et al : Low-dose dopamine in patients with early renal dysfunction : a placebo-controlled randomised trial. Australian and New Zealand Intensive Care Society（ANZICS）Clinical Trials Group. Lancet 356 : 2139-2143, 2000

5）日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会：高血圧治療ガイドライン2019. p97，日本高血圧学会，2019

6）Smith TW, Kelly RA, Stevenson LW, et al : Management of heart failure. In : Braunwald E, ed : Heart disease : a textbook of cardiovascular medicine, 5th ed. p495, Saunders, Philadelphia, 1997

7）日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン：急性・慢性心不全診療ガイドライン（2017年改訂版）．2018

8）日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン：2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン．2020

9）抗不整脈薬ガイドライン委員会（編）：抗不整脈薬ガイドライン：CD-ROM版ガイドラインの解説とシシリアンガンビットの概念．ライフメディコム社，2000

10）日本集中治療医学会教育委員会（編）：日本集中治療医学会 専門医テキスト，第3版．真興交易（株）医書出版部，2019