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文献詳細

雑誌文献

循環器ジャーナル71巻1号

2023年01月発行

文献概要

特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード Ⅰ.疾患各論

慢性冠症候群

著者: 伊苅裕二1

所属機関: 1東海大学医学部内科学系循環器内科学

ページ範囲:P.39 - P.44

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ここが変わった!
●過去のスタンダード
 ・虚血診断には,最初に運動負荷心電図を行い,リスクスコアを判定した.
 ・3枝病変にはCABGを勧めた.
 ・1枝病変にはPCIを勧めた.
●現在のスタンダード
 ・運動負荷心電図は虚血診断には使用されなくなった.しかし,運動耐容能などの評価法として現在でも広く使用されている.
 ・ISCHEMIA試験の結果,内科治療とPCI/CABGの4年死亡率に差はないため,患者さんとshared decision makingを行い,治療法を決定する.
 ・CCSに対するPCI/CABGの優れている点は,早く症状を改善すること,自発的に発生する心筋梗塞を予防すること,緊急血行再建を予防できることである.

参考文献

1)日本循環器学会.2022年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診断と治療.2022
2)Knuuti J, Wijns W, Saraste A, et al. 2019 ESC guidelines for the diagnosis and management of chronic coronary syndromes. Eur Heart J 2020;41:407-77.
3)Maron DJ, Hochman JS, Reynolds HR, et al. Initial Invasive or Conservative Strategy for Stable Coronary Disease. N Engl J Med 2020 ; 382 : 1395-407.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2432-3292

印刷版ISSN:2432-3284

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