文献詳細
特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード
Ⅰ.疾患各論
文献概要
ここが変わった!
●過去のスタンダード
・虚血診断には,最初に運動負荷心電図を行い,リスクスコアを判定した.
・3枝病変にはCABGを勧めた.
・1枝病変にはPCIを勧めた.
●現在のスタンダード
・運動負荷心電図は虚血診断には使用されなくなった.しかし,運動耐容能などの評価法として現在でも広く使用されている.
・ISCHEMIA試験の結果,内科治療とPCI/CABGの4年死亡率に差はないため,患者さんとshared decision makingを行い,治療法を決定する.
・CCSに対するPCI/CABGの優れている点は,早く症状を改善すること,自発的に発生する心筋梗塞を予防すること,緊急血行再建を予防できることである.
●過去のスタンダード
・虚血診断には,最初に運動負荷心電図を行い,リスクスコアを判定した.
・3枝病変にはCABGを勧めた.
・1枝病変にはPCIを勧めた.
●現在のスタンダード
・運動負荷心電図は虚血診断には使用されなくなった.しかし,運動耐容能などの評価法として現在でも広く使用されている.
・ISCHEMIA試験の結果,内科治療とPCI/CABGの4年死亡率に差はないため,患者さんとshared decision makingを行い,治療法を決定する.
・CCSに対するPCI/CABGの優れている点は,早く症状を改善すること,自発的に発生する心筋梗塞を予防すること,緊急血行再建を予防できることである.
参考文献
1)日本循環器学会.2022年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診断と治療.2022
2)Knuuti J, Wijns W, Saraste A, et al. 2019 ESC guidelines for the diagnosis and management of chronic coronary syndromes. Eur Heart J 2020;41:407-77.
3)Maron DJ, Hochman JS, Reynolds HR, et al. Initial Invasive or Conservative Strategy for Stable Coronary Disease. N Engl J Med 2020 ; 382 : 1395-407.
掲載誌情報