文献詳細
文献概要
特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード Ⅰ.疾患各論
慢性冠症候群
著者: 伊苅裕二1
所属機関: 1東海大学医学部内科学系循環器内科学
ページ範囲:P.39 - P.44
文献購入ページに移動●過去のスタンダード
・虚血診断には,最初に運動負荷心電図を行い,リスクスコアを判定した.
・3枝病変にはCABGを勧めた.
・1枝病変にはPCIを勧めた.
●現在のスタンダード
・運動負荷心電図は虚血診断には使用されなくなった.しかし,運動耐容能などの評価法として現在でも広く使用されている.
・ISCHEMIA試験の結果,内科治療とPCI/CABGの4年死亡率に差はないため,患者さんとshared decision makingを行い,治療法を決定する.
・CCSに対するPCI/CABGの優れている点は,早く症状を改善すること,自発的に発生する心筋梗塞を予防すること,緊急血行再建を予防できることである.
参考文献
掲載誌情報