循環器ジャーナル72巻1号

2024年01月発行

特集 在宅時代の心不全チーム医療—多職種連携，ACPから漢方まで Ⅳ.心不全在宅医療の可能性と展望

地域における植込型補助人工心臓装着患者の管理—現状と課題

著者： 肥後太基¹

所属機関： ¹医療法人社団ゆみの　ゆみのハートクリニック

ページ範囲：P.142 - P.149

POINT
●植込型補助人工心臓治療を受ける患者数は増加しつつあるが，長期の管理にあたっては一部の医療機関でのみ行われているのが現状である．
●植込型補助人工心臓治療の地域連携やシェアードケア，さらには在宅も含めた医療介護体制の構築は遅れている．
●今後地域での植込型補助人工心臓治療の普及が求められる．

参考文献

1）日本循環器学会，日本心臓血管外科学会，日本胸部外科学会，他．2021年改訂版　重症心不全に対する植込型補助人工心臓治療ガイドライン．https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Ono_Yamaguchi.pdf

2）Belkin MN, Kagan V, Labuhn C, et al. Physiology and Clinical Utility of HeartMate Pump Parameters. J Card Fail 2022 ; 28 : 845-62.

3）一般社団法人補助人工心臓治療関連学会協議会J-MACS委員会．日本における補助人工心臓に関連した市販後のデータ収集　J-MACS Statstical Report（2023年2月）．https://j-vad.jp/document/statistical_report_20230215.pdf（2023年12月閲覧）

4）日本臨床補助人工心臓研究会．植込型補助人工心臓の使用に係る体制等の基準案について．https://www.jacvas.com/application/2/standard/（2023年12月閲覧）

5）一般社団法人 補助人工心臓治療関連学会協議会．植込型補助人工心臓DT実施基準（2023.8.7改定）．https://j-vad.jp/dt-lvad/（2023年12月閲覧）