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特集 心房細動—予防・早期発見・治療の進化 序文
心房細動—予防・早期発見・治療の進化 フリーアクセス
著者: 草野研吾1
所属機関: 1国立循環器病研究センター心臓血管内科部門不整脈科
ページ範囲:P.356 - P.357
また当初は動悸症状を取り除くために開発された心房細動へのカテーテルアブレーション治療が,脳梗塞予防や心不全予防に大きく寄与し,生命予後を改善する可能性が報告され,無症状心房細動への治療対象の広がりをみせています.バルーンアブレーションやPulse Field AblationなどのOne Shotデバイスと呼ばれる新しいアブレーション法が登場してきました.薬剤治療に関しても,ジギタリスが見直され,また新しく登場してきた,Fantastic Fourと呼ばれる心不全薬の心房細動への効果も報告されてきています.ほかにも,進行した心房細動への内科的・外科的左心耳閉鎖術の登場,Maze手術の進化など,この数年だけでも治療が著しく進化しています.
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