A目的
1)診断のために髄液の性状や頭蓋内圧を評価する.
2)検査目的で造影剤や放射性同位元素を髄液腔に投与する.
3)治療目的で薬剤を髄液腔に投与する.
4)治療適応の判断や治療そのものとなる.
B禁忌
1)頭蓋内圧亢進がある(画像診断において頭蓋内占拠性病変を認める).
2)髄液流出障害,脊髄液閉塞がある.
3)穿刺部位に感染がある.
4)出血性素因がある.
C準備
標準予防策装備,消毒一式,穴あき滅菌覆布,滅菌ガーゼ,スタイレット付き腰椎穿刺針(21~27G),注射器,局所麻酔薬,髄液圧測定棒,三方活栓,滅菌試験管,絆創膏,油性ペン.
D手技
1.体位
側臥位が原則である.背中がベッドの端から5cm程度の位置になるように頸部を前屈し臍部を見るように両手で両膝を抱え,穿刺部位を突き出す姿勢をとる.介助者に下側になる大腿部を十分に抱えてもらい,ベッドに対して脊柱を平行にし,背中を地面に対して垂直にする.
側臥位