頻度 割合みる
治療のポイント
・集学的循環サポートが重要.
・小児では少量でも致死性となりうるため注意.
・腎機能悪化などに伴い,過量服用がなくても血中濃度上昇が起こりうる.
◆病態と診断
A病態
・洞房結節の自動能抑制(陰性変時作用)および房室結節の刺激伝導抑制(陰性変伝導作用)をきたすことで,さまざまな不整脈を引き起こす.
・ジギタリスはK+ の細胞内流入を抑制し,高K血症を起こす.
・β遮断薬の大量服用では受容体に対する選択性は失われ,β1 以外にβ2,β3 アドレナリン受容体も遮断するため,気管支れん縮や陰性変力作用が生じることがある.
・膜興奮抑制作用をもつ薬剤により,QRS/QTc延長,torsade de pointesなどの心室性不整脈が生じることがある.
・脂溶性Ca拮抗薬は,血液脳関門を容易に通過し,昏睡,せん妄,けいれんなど中枢神経症状を生じることがある.
・Ca拮抗薬中毒では,インスリン