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ニュートピックス
・2020年春からのCOVID-19のパンデミックによって水痘患者数は減少している.
治療のポイント
・治療の方針は基本,対症療法であるが,重症化のリスクがある場合は抗ウイルス薬による治療を行う.
・免疫不全者の水痘や重症例では入院のうえ,抗ウイルス薬の静注治療を行う.
・水痘ワクチンがその予防に重要である.
◆病態と診断
A病態
・水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV:varicella-zoster virus)の感染による発疹を伴う急性ウイルス感染症である.
・空気感染が主であり,その他,飛沫感染,接触感染も起こす.感染力がきわめて高い.
・潜伏期間は,通常14~16日(範囲10~21日)程度で,発疹が出現する48時間前から感染性がある.
・すべての発疹が痂皮化すると感染性がないと判断される.
・VZVに感染すると,所属リンパ節で4~6日間増殖したあと,1次ウイルス血症をきたす.そ