頻度 割合みる
治療のポイント
・飛沫感染であり,飛沫感染対策を行う.
・マクロライド系薬,テトラサイクリン系薬,キノロン系薬が有効である.
・高齢者や重症例では一般細菌の混合感染を念頭におく必要がある.
◆病態と診断
A病態
・Chlamydia pneumoniaeによる肺炎は5類感染症に区分されており,細胞壁を有しないためβ-ラクタム系の抗菌薬が無効である.
・飛沫感染が主であり,全年齢で感染機会が多いとされる.肺炎,気管支炎,咽頭炎,中耳炎などをきたすこともあるが,不顕性感染や感冒様症状のみで自然治癒することもある.
・本菌による肺炎はこれまで市中肺炎の10%前後とされていたが,最近の血清抗体価に基づく診断方法では2.8%とされており,また遺伝子診断ではさらにまれであったとする報告がある.
B診断
・クラミジア肺炎は通常,検体の塗抹染色や培養検査,抗原検査での診断は困難である.
・一般的には血清抗体価によ