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GL肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針(2014)
GL成人肺炎診療ガイドライン2017
ニュートピックス
・SARS-CoV-2とマイコプラズマの共感染例も散見され,重症化する場合もあり注意が必要である.
治療のポイント
・Mycoplasma pneumoniaeは細胞壁をもたず,ペニシリン系とセフェム系薬が無効であり,第1選択薬はマクロライド系薬である.
・マクロライド系薬が無効の場合,キノロン系薬やテトラサイクリン系薬を考慮する.
・重症な肺炎例では,ステロイドの全身投与を考慮する.
◆病態と診断
A病態
・M. pneumoniaeによる感染症で,小児から比較的若年の成人に急性呼吸器感染症(上気道炎,気管支炎,肺炎)を引き起こす.
・飛沫感染でヒト-ヒト感染し,2~3週間程度の潜伏期を経て発症する.
・発熱と頑固な咳が主症状で,市中肺炎の重要な原因微生物の1つである.
・病態生理としてはM. pneumoniaeに対する宿主の過剰な免疫応答が主体であり,有効な抗菌薬投与下でも重症化する場合がある.
B診断
・「成人肺炎診療ガイドライン2017」に,臨床指標を用いた細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別方法が記載されている.
・PPLO培地を用いた培養検査,血清抗体価検査,抗原検査,遺伝子検査が使用可能である.
・急性期の診断には,LAMP法やQプローブ法を用いた遺伝子検査,イムノクロマト法を用いた抗原検査が有用である.
◆治療方針
マイコプラズマ感染症の治療の第1選択薬は,マクロライド系薬である.小児例から検出されたマクロライド耐性株は2012年には80%を超えていたが,以降減少傾向である.マクロライド系薬の効果は,投与後48~72時間の解熱で評価する.無効の場合,テトラサイクリン系薬やキノロン系薬への変更を検討する.
呼吸不全を伴う重症例では,ステロイドの全身投与が有用と考えられるが,投与
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