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GL成人肺炎診療ガイドライン2017
ニュートピックス
・現在,本邦の肺炎ガイドラインの改訂作業が行われているが,医療・介護関連肺炎のあり方が問われている.また,肺炎の診断ではまず新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を除外する方針が考慮されている.
治療のポイント
・肺炎と診断した場合,感染状況を考慮しCOVID-19を除外する.
・入院適応と治療薬を決定するために,敗血症の有無と重症度を評価する.
・細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別は,抗菌薬を選択するうえで重要である.
・原因菌の検索を行い,判明後はより適した抗菌薬に変更することを考慮する.
◆病態と診断
A病態
・肺炎は,肺実質に起こる急性の感染性の炎症である.侵入門戸は主に気道で,吸入または誤嚥によって生じる.高齢者肺炎の多くは,誤嚥を機序に発症する.
・咳嗽,喀痰,呼吸困難や胸痛といった呼吸器症状と,発熱,倦怠感,食欲低下,意識障害と