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GL成人肺炎診療ガイドライン2017
ニュートピックス
・耐性菌治療薬として,抗緑膿菌活性を有する新規のセファロスポリン系抗菌薬であるセフトロザンにβ-ラクタマーゼ阻害薬であるタゾバクタムを配合した注射用配合剤(ザバクサ)と,カルバペネム系抗菌薬であるイミペネム水和物・シラスタチンナトリウムに,新規のβ-ラクタマーゼ阻害薬であるレレバクタム水和物を配合した注射用カルバペネム系抗菌薬(レカルブリオ)が承認された.
治療のポイント
・院内肺炎は入院48時間以降に新たに発症した肺炎と定義され,基礎疾患(特にCOPD・悪性腫瘍)により免疫能や全身状態が不良な患者に生じやすく,多くは高齢者の誤嚥性肺炎が関与する.
・疾患末期,老衰などの終末期状態を判断し,個人の意思やQOLを尊重した治療・ケアを選択する.
・敗血症の有無,生命予後予測因子と肺炎重症度規定因子による重症度分類,耐性菌リスク因子を評価