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治療のポイント
・喘息とCOPDのそれぞれの特徴を併せもつ病態であるため,喘息に対する吸入ステロイド薬(ICS)による抗炎症療法と,COPDおよび喘息による気流閉塞に対する気管支拡張療法が基本となる.
・気管支拡張療法には,長時間作用性β2 刺激薬(LABA)および長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の吸入薬が用いられる.
・吸入薬の併用には配合薬を用いるのが簡便であるため,ICS/LABAあるいはICS/LABA/LAMAの配合薬が用いられる.必ずICSを併用し,LAMA,LABAやLAMA/LABAの単独投与は行わない.
・ACOと好酸球性気道炎症を有するCOPDとは区別すべき病態として注意する.
◆病態と診断
A病態
・ACOでは,喘息やCOPD単独の場合と比較してコントロールが不良で,増悪頻度や重症度が高く,また,QOLや呼吸機能の低下も著しい特徴がある.
・ACOの病態は不均一であり