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GL肺癌診療ガイドライン2021年版―悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む
ニュートピックス
・新たに①RET融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対してセルペルカチニブ,②がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対してソトラシブの使用が承認された.
治療のポイント
・Ⅰ期~Ⅲ期で切除可能な場合には,手術が中心となり,周術期治療(主に術後化学療法)を検討する.
・Ⅱ期で切除不能あるいは手術拒否の場合には,放射線治療を検討する.
・Ⅲ期で切除不能あるいは手術拒否の場合には,放射線治療に加えて化学療法の併用(化学放射線療法)を検討する.
・Ⅲ期で放射線治療が困難な場合やⅣ期あるいは再発の場合には,生存期間の延長と症状緩和を目的に化学療法を検討する.化学療法の際には,腫瘍の遺伝子異常やPD-L1蛋白発現と,患者の状態(performance