今日の診療
治療指針

特発性間質性肺炎(特発性肺線維症を除く)
non-IPF idiopathic interstitial pneumonias(non-IPF IIPs)
半田知宏
(京都大学大学院特定准教授・呼吸不全先進医療講座)

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治療のポイント

・特発性肺線維症以外の特発性間質性肺炎では,ステロイド単剤,あるいは免疫抑制薬の併用療法が基本となる.

・進行性線維化を伴う間質性肺疾患では,抗線維化薬(ニンテダニブ)によって線維化の進行を緩徐にすることを目標とした治療を行う.

・若年,重症例では肺移植専門施設への紹介を考慮する.

◆病態と診断

A病態

・間質性肺炎は,肺の間質とよばれる肺胞(隔)壁を炎症や線維化の基本的な場とする疾患群である.

・間質性肺炎には,膠原病によるものや過敏性肺炎などの原因が明らかなものと,原因不明のものとがあり,後者を特発性間質性肺炎(IIPs:idiopathic interstitial pneumonias)とよぶ.IIPsは肺の病理組織学的所見に基づいて9病型に分類されている.

1)主要なIIPs

 ・特発性肺線維症(IPF:idiopathic pulmonary fibrosis)

 ・

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