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ニュートピックス
・Birt-Hogg-Dubé症候群とよばれる常染色体優性遺伝疾患が注目されている.皮膚疾患,腎腫瘍,びまん性肺嚢胞による気胸が主な症状である.胸部CT検査による肺嚢胞の分布・形状の確認が診断に有効である.
治療のポイント
・気胸では,原因を探し病態に応じた治療法を選択する.
・初期治療と根治的治療に分けられる.
・安易な胸膜癒着療法は極力避けるべきである.
◆病態と診断
A病態
・「自然気胸」とは,臓側胸膜に何らかの原因で穴があき,空気が胸腔内に流入して虚脱状態になり,胸痛や呼吸困難を起こす疾患全体を指す.病名ではなく病態を表す用語である.
・原因となる疾患には原発性自然気胸と続発性自然気胸がある.
・原発性自然気胸は,ブラまたはブレブと呼ばれる肺嚢胞が原因で起こる気胸である.
・続発性自然気胸は,さまざまな基礎疾患(肺気腫,間質性肺炎,腫瘍,胸部外傷,感染症,びまん性肺疾患,