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GL動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版
GL急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)
ニュートピックス
・中性脂肪が動脈硬化性疾患発症の危険因子として再び注目を集めるなか,国内外のエビデンスをもとにわが国で非空腹時の高中性脂肪血症の基準と管理目標が設定された.
・PCSK9やLp(a)をターゲットとした核酸医薬,コレステロール生合成をより上流で阻害するbempedoic acidの開発が進んでいる.
治療のポイント
・LDL-Cの管理が動脈硬化性疾患の発症・進展予防には重要であり,1次予防例では,低(<160mg/dL),中(<140mg/dL),高(<120mg/dL)リスクの管理区分ごとに目標値を設定する.
・2次予防例においては,スタチンを基本薬としてLDL-C<100mg/dLを達成し,家族性高コレステロール血症,ACS,高リスク病態の糖尿病では,さらに厳格にLDL-C<70mg/dLを管理目標値とする.
・non-HDL-C管理目標値達成に向け,中性脂肪の管理も検討する.
◆病態と診断
A病態
・LDL-Cは動脈硬化性疾患の危険因子の最たるもので,冠動脈内皮下に侵入したLDLは酸化修飾を受け,マクロファージ泡沫化,粥腫形成をもたらす.
・non-HDL-Cは,LDLやレムナントなど動脈硬化惹起性リポ蛋白中のコレステロールの総和である.
・高中性脂肪血症は,レムナントやsmall dense-LDLの増加を介して,動脈硬化性疾患を進展させる.
B診断
・脂質検査:早朝空腹(10時間以上の絶食)時にスクリーニングとして,総TC,中性脂肪,HDL-Cを測定する(脂質異常症の診断基準は→,付録「診療ガイドライン解説―動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」の表1参照).
・LDL-CはFriedewald式(TC-HDL-C-TG/5)または直接法で求める.
・TGが400m
関連リンク
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