今日の診療
治療指針

二次性高血圧症
secondary hypertension
大石 充
(鹿児島大学教授・心臓血管・高血圧内科学)

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GL高血圧治療ガイドライン2019

ニュートピックス

・2021年4月より血中アルドステロン測定法がRIA法からCLEIA法へ変更となり,従来法より低く測定されるので注意が必要である.

治療のポイント

・腎血管性高血圧の線維筋性異形成型は経皮的冠動脈形成術のよい適応である.

・原発性アルドステロン症におけるMRAのアルドステロン抑制効果はPRA1.0ng/mL/時以上を確認するとよい.

・褐色細胞腫に対するα遮断薬未投与例へのβ遮断薬投与は原則禁忌である.

◆病態と診断

 内分泌性高血圧と非内分泌性高血圧に分けて,示唆する所見と鑑別に必要な検査をにまとめた.

A病態

腎血管性高血圧:腎動脈狭窄によるレニン分泌亢進が基本病態で,若年に多い線維筋性異形成と中年以降に多い動脈硬化性がある.

原発性アルドステロン症:高血圧全体の5~10%程度存在し,副腎皮質からのアルドステロン分泌の自律的な増加が基

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