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治療のポイント
・至適薬物療法を行う.
・侵襲的治療による血行再建の適応を吟味する.
◆病態と診断
A病態
・心筋虚血が存在するにもかかわらず,狭心症症状を伴わないものである.
・高齢者や糖尿病患者に多いとされている.
B診断
・胸痛などの狭心症症状を認めないが,冠動脈造影などで冠動脈狭窄を認め,心筋シンチグラフィなどで心筋虚血が証明され診断される.
◆治療方針
安定狭心症に準ずる.ISCHEMIA試験により血行再建術の適応が見直されている.一方,血行再建を行わない場合は,その後にACSが発生しないか注意深い経過観察が必要である.
A生活指導
食事療法,運動療法,禁煙,ストレス回避,血圧管理,適正体重の維持,耐糖能障害,脂質異常症の是正など,動脈硬化のリスクとなる要因を除去する.
B薬物治療
1.スタチン
冠動脈硬化退縮,ACS発症予防のためスタチンを投与する.
Px処方例 下記のいずれかを用いる.
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