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GL冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版)
治療のポイント
・胸痛の性状などの詳細な病歴聴取が重要である.
・急性心筋梗塞や突然死の原因となりうるため,内服アドヒアランスの徹底を指導する.
・禁煙を含めた生活指導が発作の予防に重要である.
◆病態と診断
A病態
・冠攣縮性狭心症とは,冠動脈の過収縮(スパスム)によって一過性に生じる冠血流の低下を原因とする心筋虚血とそれに伴う胸部症状が生じる症候群である.
・冠攣縮の要因としてRhoキナーゼ系の亢進に伴う血管平滑筋の過収縮が報告されている.
・冠攣縮は急性心筋梗塞,徐脈または心室性不整脈を生じることで心臓突然死の原因になりうる疾患である.
B診断
・詳細な病歴聴取が重要であり,喫煙歴,胸痛の症状,労作との関連,持続時間,好発時間帯,ニトログリセリンの効果などに注目する.
・診断は日本循環器学会「冠攣縮性狭心症の診断と治療に関