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GL不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)
GL2020年改訂版不整脈薬物治療ガイドライン
GL2021年JCS/JHRSガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈非薬物治療
治療のポイント
・症状(失神,けいれん,眼前暗黒感,めまい,息切れ,易疲労感,心不全など)を把握することが重要である.
・洞不全症候群の生命予後は比較的良好とされており,ペースメーカ植込みの適応は徐脈に基づく自覚症状の改善および転倒などの事故予防を目的とする.
・しばしば,発作性心房細動を合併する.
◆病態と診断
A病態
・洞結節あるいは周辺の異常に基づく洞性徐脈,洞房ブロック,洞停止,あるいは運動時の心拍応答不全を惹起されるものが洞不全症候群である.
・洞性徐脈や運動時心拍応答不全は運動耐容能を低下させる.高度の洞性徐脈が持続すると心不全が惹起される.徐脈による一過性の脳血流減少に伴うめまい,失神,けいれんなどの症状をアダムス・ストークス発作という.転倒,外傷などの事故の原因となり,まれに突然死を引き起こす.
・臨床的にRubenstein分類が用いられる.Ⅰ型:原因不明の持続性洞性徐脈(50/分以下),Ⅱ型:洞停止や洞房ブロック,Ⅲ型:洞徐脈,洞停止や洞房ブロックがあり,頻拍性不整脈(心房細動,心房粗動など)を伴うもの.
B診断
・治療適応を決めるうえで最も重要なことは,自覚症状の改善と事故の防止である.症状には病歴の聴取がきわめて重要である.12誘導心電図,胸部X線,運動負荷検査(虚血性心疾患の有無と運動耐容能),心エコー(基礎心疾患および心機能)などの基本的検査を行う.
・持続性の洞性徐脈の場合,ホルター心電図検査によって徐脈の程度や運動時の心拍応答を確認できる.ホルター心電図では発作時の心電図は記録できないことも多い.その場合,2週間連続ホルター心電図,イベント心電図,さらには植込み型ループ
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